外国人の違法工事が住民の声で中止に、声をあげよう-東京・品川区

石井孝明
ジャーナリスト

品川区、南大井の解体工事が止まる

東京都品川区の南大井3丁目で外国人系解体業者が違法で危険なビルの解体工事を行なっていたが、9月4日に中止になった。危険な状況がネットで拡散し、区民などが行政へ通報。市民の声に、品川区議会議員や行政が動いた。こうした外国人の違法行為は、日本人が「泣き寝入り」する例が多い。しかしこの問題では、問題が社会に広がって工事停止となるまで、わずか半日だった。やればできるのだ。

住民と政治家などの関係者が声を上げ、行政が毅然とした態度を取れば、外国人の違法行為の問題は早期に解決する先例となるだろう。「真面目に生きる日本人が、その真面目さゆえに損をする」問題に満ちる日本社会で「正しいことが正しく当たり前に行われ、日本人の危険が取り除かれた」例となった。小さな世直しだが、とても気持ち良い。

(写真1)南大井の現場写真。記事にあるように、この写真だけでも違法行為が散見され、解体業の人のSNSでのコメントによると「ど素人」の工事とわかるという。

映像・Xのポスト1

この問題は、住民と関係者が速やかに、法律に基づいて動いたために、解決に動き出した。主役は彼らだ。しかし私は記者として、脇役の立場で少し関わった。私は外国人の違法行為、クルド人問題を追ってきた。そのためか名前を知る人がいて、この工事に困る複数の住民が通報してきた。9月3日の日曜日午後に現場を見てネットで拡散した。そして9月4日の朝に、警視庁大井警察署、品川区役所の建築担当部門、品川の労働基準監督署、機材を貸し出したリース会社に連絡した。さらにSNSで関係機関への通報を呼びかけた。その結果、各行政機関には、電話が殺到したようで申し訳ないことをした。

また「一般の方には、告知にリスクがあるでしょう。写真や映像を提供してもらえば、私がそれを引き受けます」と述べた。提供された現場の写真を即座に、逐一、Xに流した。映像のポストの閲覧は600万ビュー、写真は10枚ほどを示し、ポストは各200万ビュー以上になった。

多忙ゆえに4日は現場に行けなかった。この現場は下請けを繰り返しており、クルド系、トルコ系の業者が、実際に工事をしていた。工事をしていたクルド人らは、集まった住民、見物人の撮影に怒鳴り、威嚇するなどの行為をしたようだ。私は自分の呼びかけで人々が、危険に直面するのは心苦しかったが拡散を続けた。それに応じてくれたネットユーザー、現場で映像を流した普通の日本人に感謝をしたい。また関係機関、地元政治家の早急な取り組みで、問題が解決した。工事を放置したことで起こりかねなかった大事故も防げた。人々の行動の集積が問題の解決という「世直し」に繋がった。

私はクルド人に脅迫を受けており、またクルド人から恨みを買いそうだ。怖いし、こうした行動で目立ちたくはない。しかし日本のためには仕方がない。一般市民は、日常生活では危険な問題にはさわれない。社会を守ために誰かが、その持ち場で、できることをしなければならない。私の持ち場は、記者として取材し、その事実を記事や映像で社会に伝えることだ。

違法だらけの危険な工事

この工事は7月ごろから始まった。元はビジネスホテルだった。これをあるディベロッパーが土地を取得し、9月30日までの予定で解体工事を行なっていた。工事は地域住民によると、8月中旬ごろから危険になった。また重機の爪に乗り、電線に幕を吊るす紐を引っ掛ける異様な工事をしていたという。

(映像・Xのポスト2)

(追加1)重機のアームにのり、電線?か通信線?に紐を引っ掛ける。

私は建設・解体に素人だが現場はあまりにも異様だった。工事現場を遮る覆いがない。これは違法で、粉塵や危険物質が飛散する。周囲は埃っぽかった。廃材が前の歩道まで溢れていた。重機が乗り入れられ傾いており、横転の可能性があった。どの建設現場でもある、事業者、実施者の表示もなかった。

呆れたのは幕を取り付けるために、電線か通信線に紐を結びつけ、その幕を吊っていたことだ。電線切断で地域の大規模停電や通信の遮断が起きかねない。またこの工事の技術力では、地域のガス、水道、道路などを大規模に破壊した可能性もある。周辺の人々が埃の被害に遭い、廃材が雨で流れ出る可能性もあった。

ただ後で、元請け業者に特に発がん性物質のアスベストについて聞いた。危険はないという。解体の際に問題になる吹き付けのアスベストはなく、成形材としてのアスベストはあったが、工事の初期に切り出して、処分した。そのためアスベストの害はないそうだ。それは周囲の住民にも、チラシで告知したという。元請けの言葉を信じるなら、地域住民と働く人のために、その点だけは良かった。ただし、この事業者を私は信じられないので、区の調査が必要であろう。

(写真2)電線か通信線に幕を吊るすためにロープをかけていた。大事故の可能性があった。

騒音もあったようだ。隣は新築マンションだが、その柵を先週末に壊してしまった。住民に聞くと、中東系の大男たちが工事をしており、抗議をしても「ニホンゴワカラナイ」と応じ、写真を撮ると向こうもスマホを向けて写真を撮ったり、「アッチイケ」と威嚇したという。先週から警察官が通報で見回りに来たが、対応は不明だった。周辺が唖然としている間に状況は進むかに見えた。

(写真3)隣接する分譲開始前の新築マンションの一部を破壊していた。

そこで日曜日3日の夜から私の情報が拡散して、流れが変わったわけだ。品川区はこの物件の解体の施工責任者(この責任者、以降、元請けと表記)を4日午後に呼び、工事の中止を命じた。この根拠法は私は恥ずかしながら不勉強で知らないが、行政はその命令・指導ができるようだ。この素早い対応は評価したい。

(写真4)品川区のXでの広報。

また私は元請けから、区役所からの指導は以下の内容だったと聞いた。こうした当たり前の行政行為が、これまで日本で実行されてこなかった。

1・区の建築、環境など複数の担当部局から命令と指導を受けた。他の行政機関からの指導もあるだろうと言われた。
2・解体計画の見直しと区への再提出。その許可が出るまでの解体工事の中止を求められた。
3・現状で周辺住民に被害が出ないようにする、安全の確保策を求められた。
4・下請けを繰り返す事業構造が不透明なので、工事関係者の把握と責任の明確化を求められた。外国人が働く場合には、そのビザの確認と行政への報告を行うことを求められた。

元請けは全て従うという。また現時点で、隣接の新築マンションの柵の破損、また道路の破損が確認された。それは全て、事業者側が弁償するという。

事業主、元請けの言い分−何も知らない無責任さ

この工事の事業主(工事発注者)と元請けに4日話を聞くことができた。行政指導を受け入れ、状況改善を進めるそうなので、私は名前を出さない。私は一介の記者であって、事実を伝えるだけだ。裁判官でも検察官でもない。

事業主はディベロッパーだ。今年に、この物件を土地ごと購入したという。解体のことはほとんど知らず、物件の開発ばかり考えていた。今回も解体の現場を見ていない。問題になった4日の午後に連絡を受け、私の公開した現場写真を見て、驚愕したという。クルド人が関わったことも、私の電話で知った。「クルド人」が日本に多数いて解体業で働き、また問題を起こしていることも初めて知ったそうだ。

解体業者は、見積もりで一番安いところに発注した。その後は任せきりの丸投げだったという。法律上は解体の問題は事業主が全てを引き受けることになるが「そのつもりです」という。「無責任ではないか」という私の質問に「その通りです。迷惑を受けた方にお詫びしに行きます」と話した。

元請けの渉外の日本人に話を聞いた。この元請け企業は、中国人経営の解体業者で、クルド系企業を含めて色々な業者に発注をしているという。渉外の日本人はパートタイムで働き、行政関係の手続き事務だけしていた。この人も解体現場は問題になった当日に初めて訪れた。経営者もあまり実態を把握せず、この人と共に現場を見て驚愕したという。行政諸機関の指導には全面的に従うそうだ。

彼らの言い分によれば、申請の段階では合法で、解体の際に必要である、アスベストの検査、また廃棄物のマニフェスト(処理計画)は作成し、認可を受けているという。アスベストは調査の結果、なかったそうだ(前述)。これは彼らの言い分だ。

元請けはトルコ人経営の会社に発注した。そこはクルド人が働いてた。さらにそこが、クルド系の会社も追加したようだ。多重請負の構造になっている。元請けによれば、特段安い金額での発注ではなかったというが、金額は明かさず、本当のことはわからない。解体業の関係者によると、この5階建てのビルで、推定3000万円以上の事業者からの発注額になると見込まれる。元請け、下請けの事業者が、それぞれ手抜きと違法工事で、利益率を高めようとしたのかもしれない。元請けは実施している下請け業者は変えるという。そこから先の請負構造は、この元請けの渉外の日本人は良くわからない。

「無責任ではないか」という私の問いに、この人からは「その通りです。迷惑をかけました」という答えが返ってきた。

日本の産業の構造的問題が浮き彫りに

今回の事件は表面的には、速やかに解決した。それはうれしい。しかし日本の建設業の異様さが浮き彫りになったことに、私は暗い気持ちを抱いた。おそらくこの構造は、建設・解体業だけではなく、今の日本の産業界全体に同じ現象が見られるだろう。

コストばかりを考え、無責任の構造が重なっている。事業主はコスト面しか見ない。責任感がない。受ける下請けも、自分の利益しか考えずに、責任感を持たず、下請けにぶん投げる。末端の事業者は、安く買い叩かれるために無理をする。そこでは外国人労働者が安く使われる。

そして私は今回現場を見た。非常に埃っぽく、現場で気持ち悪かった。そんな環境で解体工事をするクルド人は、マスクも防塵対策もしていない。確実に粉塵とアスベストで、30代で体を壊すだろう。以下は読者提供の写真だが、クルド人労働者が、安全対策もせず、防塵マスクもせずに高い所に上がっている。彼らは労災に会う可能性が高い。働かされるクルド人労働者も愚かだが、この経営者も同胞を搾取して危険に晒しているのに、自分は儲けていることに平気なのだ。その発想が不気味だ。違法行為の摘発は、クルド人の人権を守ることにもつながる。誰も悲惨な境遇の外国人労働者の配慮をしない。

(写真5)マスクなし、また安全装置もなしで、危険な高所作業を行うクルド人労働者(読者提供)

クルド人はいわゆる最近使われる言葉「無敵の人」、つまり法律やルールを恐れない人になっている。違法行為をしても、日本の警察・検察が積極的に捕まえないので、それを利用してきた面がある。これは着実に日本の産業を壊す。建設業関係者によれば、日本の解体業は法律を守る。そのために、安く仕事を引き受けるクルド人や外国人にシェアを奪われ廃業する悪循環が始まっているという。その安さは今回の工事で見られたように、違法工事のためである可能性が高い。あらゆる産業で、外国人労働者は、同じ現象を起こしつつある。

(追伸)この記事を読んでここで働いたトルコ人労働者から、元請けの中国人からアスベストの説明がなかったと、私に恐怖を訴えるメールが6日きた。彼は、同日その中国人と向き合い、この映像を私に送った。中国人の顔が映らない形で公開する。このあと映像は2人が揉み合う状況になっている。外国人労働者を入れると、移民同士、移民グループ内部でももめ、日本の公権力が介入できなくなる。これがその例だ。

映像

(追伸終わり)

こういう無責任の連鎖を断つこと、悪意を持ち制度を利用する人々の摘発をしなければ、日本社会と経済が壊れてしまう。ぜひ行政は、今回の事件で工事停止だけではなく、事業者、元請、下請けそれぞれの刑事責任を追及してほしい。そして安易に移民労働力に頼る財界、政府は、この現実を見てほしい。

さらに、私たちは商売で、安さだけではなく、責任を考えなければならない。「今だけ金だけ自分だけ」の末路は、「安物買いの銭失い」という商業格言の通りになるだろう。今回の違法解体工事は、まさにその状況だ。

ただし、今回の問題は、外国人の違法行為の問題でも、違法建築でも、市民が声をあげ、行政が当たり前のことをすれば、事態悪化が食い止められることの先例になった。こうした問題を日本国民が一つ一つ解決し、日本を良くしていきたい。

吉田松陰の言葉だが「草莽崛起」(そうもうくっき:志のある一般人が立場をこえて同じ目的を持って、いっせいに立ち上がること)が、違法行為をする外国人対策で、今求められている。

石井孝明
経済記者 with ENERGY運営
ツイッター:@ishiitakaaki
メール:ishii.takaaki1@gmail.com

5 件のコメント

  1. 川島部長 より:

    ありがとうございます
    応援しています

  2. 三浦小太郎 より:

    拙フェースブックでもちょっとだけ触れさせていただきましたが、少しでも石井さんの支援につながればと思います。あと、「労働を安く買う」ということは、「人権侵害」にも「違法すれすれもしくは違法な仕事を黙認する」ことにもつながるという意識が絶対必要ですね。これは自戒しなければと思います。私自身、恥ずかしながら建設業ではありませんが「安けりゃいい」という発注をしてきたことがありますので・・

  3. 韓国は 夜郎自大の 超大国 より:

    今回も詳細かつ多角的に報道/解説しておられる内容で 出来る限り多くの方に読んで頂きたい記事です

    >「草莽崛起」(志のある一般人が立場をこえて同じ目的を持って、いっせいに立ち
    >上がること)が、違法行為をする外国人対策で、今求められている。

    正にその通りです 外国人が看過できない刑法/特別法犯をしでかしても人権名目の非難を気にし行政の動きは鈍く 警察も及び腰で検察さえ不起訴処分が多いものの それは法治という自国の社会防衛の基本を放棄しているのと同じです

    私達も無法な現実の横行に沈黙していてはならないでしょう「やればできる」し それは「破邪顕正」というものですから

  4. 反日はテロ より:

    赤卑新聞は「中国企業の下請けで入ったクルド人」と言う事実を伏せて小さい記事で済ませようとしてるそうです流石売国奴

  5. bsb より:

    売国奴は記事にしなかったところだろ

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